UNIQLOのハイブリッドダウンパーカーの完成度が凄すぎた!UNIQLOの品質に対する企業努力

今回はUNIQLOのハイブリッドダウンパーカーを紹介していきます。
2022年アップデートモデルについて追記しました。
ハイブリッドダウンパーカーについて

ハイブリッドダウンパーカーは、2019年にUNIQLOが発売した中綿とダウン2つのいいとこどりをした次世代アウターです。

ハイブリッドダウンパーカーをくわしく紹介していきます。
ハイブリッドとは
ハイブリッドダウンパーカーのハイブリッドとは、「ダウンと化学繊維が部分ごとで切り替えてある」ことを指しているそうです。

上の画像を見るとわかりやすいです。
袖周りの腕に吸湿発熱中綿を使用し、それ以外にダウンを使用しています。
これがハイブリッドということです。

吸水発熱といえばヒートテックと同様のテクノロジーです。
化学繊維とダウンをハイブリッドにした理由
腕部分と体部分で別の素材を使ったハイブリッドにした理由について解説します。
UNIQLOがハイブリッドで実現したのは「ダウンジャケット特有のモコモコしたシルエット」と「ダウンの使用を抑えて製造コストを下げる」ことにあります。

UNIQLOの企業努力あっぱれです。
ダウンジャケット特有のモコモコを改善
袖部分に吸湿発熱中綿を採用することでダウンジャケット特有のモコっとしたボリュームを減らしています。そうして綺麗なシルエットとなるダウンジャケットを実現しています。
ダウンの使用を抑えて製造コスを下げる
さらにダウンの使用を減らすことで製造コストを抑えることも実現しています。
ダウン90%・フェザー10%のプレミアムダウン
カナダグースやモンクレーなどの高級ダウンジャケットと同じで「ダウン90%・フェザー10%」という割合のプレミアムダウンを使用しています。

カナダグースやモンクレー などと同じダウン90%・フェザー10%の割合のダウンジャケットです。
ダウンとフェザーとは

ダウンとは
ダウンとは、タンポポの綿毛のようにふわふわと芯がないものです。ダウンは、1羽から5~10gしか摂取出来ないと言われており大変貴重となっています。そんなダウンは吸湿発散性に大変優れています。軽くてたっぷり空気を含んでいて、とても柔らかくて温かい素材です。
フェザーとは
フェザーは、赤い羽募金のような羽で羽軸があります。羽軸を持っているので弾力性があり、ある程度型崩れしません。なので、ダウンジャケットではフェザーを使用して型崩れを防ぐようにしています。
2022年のアップデート

2022年からのハイブリッドダウンパーカは3Dカットとなり、シルエットを重視するアップデートが行われました。また通気性の改善やフードの形状を見直すなどのアップデートも行われています。
今期のハイブリッドダウンパーカ(3Dカット)は、脇と背中、袖口までをそれぞれ1枚のパーツにする3Dカッティングの構造を見直し、ラグランベースの立体裁断を採用しました。袖口やフード形状もアップデートしシルエットを改良しました。今季はダークトーンのグリーン(58カラー)が新たに登場し、アウトドアシーンからタウンユースまで、幅広くお使いいただけるアウターです。前シーズンから継続して、蒸れやすい背中と肩部分の裏地をメッシュにすることで、通気性を確保するベンチレーション機能付き。前立ては高めの設計で、フードを立体的に見せてくれます。
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/feature/update/297/
3Dカット

脇と背中、袖口までをそれぞれ1枚のパーツにする3Dカッティングの構造を見直し、ラグランベースの立体裁断が採用されました。
ラグラン:肩と袖が一体となったやや丸みをおびた袖付けの事。少しリラックス感のある袖付け。
フード形状の見直し

フード形状を見直し、より立体的に見えるようシルエットがアップデートされました。

また通気性においてもアップデートされています。
2021年のアップデート

ハイブリッドダウンパーカは、ムレやすい身体の部分にベンチレーション機能を付けました。
ハイブリッドダウンパーカは、背中と肩の部分にメッシュの裏地を採用し、通気性を確保するベンチレーション機能を付けてアップデート。バックパックを背負った時などにムレがちな部分の通気性が向上しました。また、少し着丈を短くしました。さらに、フードのデザインを変更し、前立てを少し高くすることで、フードがきれいに立つようにアップデート。また、フロントファスナーを開けた時も閉めた時も、よりバランス良く見えるようになりました。高さのある前立ては首元から冷たい風も入りにくく暖かく着ていただけます。
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/feature/update/242/
通気性をアップデート

背中と首の部分にメッシュの裏地を採用して通気性を確保しています。
さらにバックパックを背負ったときの蒸れも改善したそうです。
着丈を短くアップデート
フードのデザインをアップデート

前立てをし越し高くしてフートが綺麗に立つようにアップデートされました。またフロントファスナーを開けた時も閉めた時もバランスよく見えるように改善されています。
2020年のアップデート

ハイブリッドダウンパーカーが品質改良され、2020年にアップデートされました。
機能面や素材などは良くなっている思いますが、ポケットが増えてカジュアル感が増してしまったなぁっと感じます。
2020年秋冬モデルのハイブリットダウンパーカは、よりマットでソフトな素材にすることで、クリーンな印象の素材にアップデート。表地は若干の伸縮性があるので、ふんわりと柔らかい着心地です。首元の切り替え部分はダウンを使用しているので暖かく、すっきりとした印象で着ていただけます。また、胸部分にはポケットを追加したデザインにアップデートし、ファスナーの引き手をカバーする布を設置することで肌やバッグなどへの傷付きを防ぎやすくしています。前シーズンから継続して、上からもサイドからも手を入れられる2WAYのポケットも付いています。
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/update/item/196/
機能性と着心地をアップデート

体に沿った立体的な形状にして、腕を軽やかに動かせるようアップデート。また袖周りは中綿でモコっとしないようにアップデート。
前シーズンから継続してダウンと中綿を組み合わせて使用していますが、2020年秋冬モデルでは汗をかきやすい袖と脇部分に、羽抜けしないよう吸湿発熱中綿を使用しました。それによって汗をかきやすい部分を快適に、暖かく着ていただけます。袖周りは中綿でモコモコしないことに加え、体に沿った立体的な形状にしているので、腕を動かした時も軽やかです。また、体を温めるのに重要な場所である首元や背中、胸からお腹にかけてはダウンを、フードや肩には吸湿発熱中綿を使用しています。ダウンと中綿を部分によって使い分けることで機能性が高く、見た目はすっきりとしたシルエットを実現しています。
カラーバリエーションがアップデート

ブラック、レッド、ブラウン、オリーブ、ネイビーの5色へアップデート。
ハイブリッドダウンパーカーのラインナップ
ここからはハイブリッドダウンパーカーのラインナップについて紹介します。
ハイブリッドダウンパーカー「ver.2022」

より立体的なフードになり、機能性とデザイン性を両立させたハイブリッドダウン。
特徴
- 吸湿発熱綿を使用し、裏側はラミネーション加工。
- 小雨程度の水をはじく撥水加工をプラス。※生地表面に撥水剤を固着させているため、撥水効果が長持ちします。加工は永久的ではありません。
- フィルパワー750以上。
- 立体的なフードに一新。
- フード前面はフードをかぶっていない時もきれいに襟が立ち上がり、収まりが良い。
- 表側に胸ポケット、腰ポケット、ハンドウォーマー、内側にも胸ポケットと腰ポケットなど、たくさんのポケットがあり、アウターとして収納力が高く、使い勝手が良い。
- 通気構造(内側背中心をメッシュ&通気孔の構造)が、内部を更に快適に保つハイブリッド構造。
- 暖かさと軽さ、通気性、シルエットの良さを実現する、ダウンと機能中綿のメリットを兼ね備えた構造。
- 暖かさと軽さ、シルエットの良さを実現する、ダウンと機能中綿のメリットを兼ね備えたハイブリッド構造。
- 表にキルトが出ないデザインだから、すっきりとしたシルエット。
- 脇から袖下までの一つながりのパーツと、背中から肩の立体的な構造で、腕が上げやすく前に動かしやすい。
- 本格的なウィンタースポーツウェアのディテールを採用。
- タウンユースやアウトドアシーンにも適したフィット。
- 本格的なアウトドアウェアが持つ機能性や雰囲気を日常的に使いやすいものに。
- ダウンにはないすっきりしたデザインと暖かさを兼ね備えている。
素材
- 表地
- 55% 複合繊維( ポリエステル )
- 45% ポリエステル
- 中わた
- 前身頃、後身頃、ウエスト上部分
- 90% ダウン
- 10% フェザー
- メッシュ部分、後身頃、ウエスト下部分、本体脇部分、袖部分、フード
- 70% ポリエステル
- 30% レーヨン
- 前身頃、後身頃、ウエスト上部分
- 裏地
- 100% ポリエステル
- ポケット布
- 100% ポリエステル
ハイブリッドダウンパーカー「ver.2021」

ダウンと機能中綿を使い分け、高い保温性と運動性を両立させた画期的ダウン。
特徴
- 雨水をはじく耐久撥水機能付き。
- 吸湿発熱綿を使っているから暖かい。
- 表地の裏側にラミネーション加工。
- 内側背中心がメッシュで、通気孔も加えた通気構造を採用し、より快適な着心地にアップデート。
- 暖かさと軽さ、通気性、シルエットの良さを実現する、ダウンと機能中綿のメリットを兼ね備えた構造。
- 迫力ある高めのフード前面はフードをかぶっていない時もきれいに襟が立ち、首元から冷たい風も入りにくいデザインに一新。
- 表にキルトが出ないデザインですっきりとしたシルエット。
- 脇のパーツを袖口まで1枚で取ることにより、腕が上げやすく前に動かしやすい立体的な構造。
- 本格的なウィンタースポーツウェアのディティールを採用。
- カジュアルやアウトドアシーンにも使いやすいフィット。
- 表に胸、腰ポケット、ハンドウォーマー、内にも胸、腰ポケットがあり、収納力と使い勝手の良さが抜群。
- 本格的なアウトドアウェアが持つ機能性や雰囲気を日常的に使いやすいものに。
- フード、襟の形も見直し、より全体のバランスが良くなるように改良。
- ダウンと機能中綿を組み合わせた次世代アウター。
- ダウンにはないすっきりしたデザインと暖かさを兼ね備えている。
- アウトドアだけでなくカジュアルな普段着でも使える。
素材
- 表地
- 55% 複合繊維(ポリエステル)
- 45% ポリエステル
- 中わた
- 前身頃,後身頃ウエスト上部分
- 90% ダウン
- 10% フェザー
- 中わた メッシュ部分,後身頃ウエスト下部分,本体脇部分,袖部分,フード
- 70% ポリエステル
- 30% レーヨン
- 前身頃,後身頃ウエスト上部分
- 裏地
- 100% ポリエステル
ハイブリッドダウンパーカー「ver.2020」

高品質ダウンと機能性中綿のハイブリッド構造で軽くて暖かく、シルエットはすっきりに。
特徴
- ダウンと吸湿発熱中綿を使用し、高い発熱性と保温力を実現。
- 雨水をはじく耐久撥水加工をプラス。
- 640フィルパワー以上の高品質ダウンを使用。
- 防風性、撥水性にすぐれた表地は、よりマットでソフトな素材にアップデート。
- お客様の声にお応えして、着丈を少し短くして、サイズ感を小さめに。
- 表にキルトステッチが出ないデザインなのでシルエットはすっきり。
- 脇下は立体的なマチ構造で腕が動かしやすいフィット感に。
- 首元にフィットするマクラ仕様はなくし、切り替え部分にダウンを使って適度な暖かさに。
- 胸ポケットをプラスして実用性アップ。
- 持ち手の表面に凹凸があって、濡れた手でも引きやすいオリジナルファスナーを使用。
素材
- 表地
- 53% ポリエステル
- 47% 複合繊維(ポリエステル)
- 中わた
- 前身頃,後身頃ウエスト上部分
- 90% ダウン
- 10% フェザー
- 後身頃ウエスト下部分,本体脇部分,フード,袖部分,ショルダー部分
- 70% ポリエステル
- 30% レーヨン
- 前身頃,後身頃ウエスト上部分
- 裏地
- 100% ポリエステル
サイズ感
![ハイブリットダウンパーカ[ver.2020年]のサイズ感](https://uteee.com/wp-content/uploads/2021/04/content_2301_8.webp)
2020年版ハイブリッドダウンパーカのサイズ感です。
(自分は身長167cmです)
ハイブリッドダウンスノーボード パーカ「平野歩夢」

平野歩夢選手自らが開発に携わった、機能性もデザイン性もハイスペックなダウン。
特徴
- 平野歩夢選手が自らの感性と経験をもとにデザインと機能、特に軽さにこだわって開発したダウンが再登場。
- 耐久撥水、透湿防水、防風素材を使用。
- ポケットの配置やパーツ選びに至るまで、平野選手が携わったこだわりの逸品。
- 動きのある部分は中綿、暖めたい部分はダウン、とパーツを切り替えることで動きやすさ、軽さ、暖かさの全てを兼ね備えたダウンが完成。
- 高機能モデルなのにデザイン性もすぐれていて、スノーボードはもちろん、日常使いできる手軽さが魅力。
素材
- 表地
- 100% ナイロン
- 中わた
- 前身頃,中わた 後身頃ウエスト上部分
- 90% ダウン
- 10% フェザー
- 前身頃,中わた 後身頃ウエスト上部分
- 中わた
- 後身頃ウエスト下部分, 中わた 本体脇部分, 中わた フード, 中わた 袖部分, 中わた ショルダー部分
- 100% ポリエステル
- 裏地
- 100% ナイロン
- メッシュ部分
- 100% ポリエステル
- 後身頃ウエスト下部分, 中わた 本体脇部分, 中わた フード, 中わた 袖部分, 中わた ショルダー部分
ハイブリッドダウンオーバーサイズパーカ「+J」

2020年11月13日に「+Jコレクション」から販売されたハイブリッドダウンパーカーです。
+J(プラスジェイ)コレクションとは
世界的ファッションデザイナーのジル・サンダースとUNIQLOがコラボしたコレクション。
特徴
- 640フィルパワー以上のダウンと吸湿発熱綿のハイブリッド仕様。
- 雨水をはじく耐久撥水性のある高密度な合成繊維を使用したマットな生地を使用。
- 機能的なポケットをプラスした、スポーティなデザイン。
素材
- 表地
- 100% ポリエステル
- 中わた
- 前身頃,後身頃 ウエスト上部分
- 90% ダウン
- 10% フェザー
- 後身頃 ウエスト下部分,本体脇部分,フード,袖部分,ショルダー部分
- 70% ポリエステル
- 30% レーヨン
- 前身頃,後身頃 ウエスト上部分
- 裏地
- 100% ナイロン
おわり
ハイブリッドダウンパーカーやUNIQLOの開発努力については、MBさん(@MBKnowerMag)のブログを参考にしました。
すごく分かりやすく説明していくれています。
→ユニクロのハイブリッドダウンをレビュー!カナダグースが必要なくなる超名作!?
2020年ハイブリッドダウンパーカ購入


ついに2020年ハイブリッドダウンパーカを購入しました。
何気なくユニクロへ行ったところ格安セール価格で3,990円でした!
(赤色は人気がないからなのかなぁ)
おまけ:UNIQLOについて

UNIQLOは、今や日本だけじゃなく世界でも知名度がある言わずと知れた洋服メーカーブランドです。
設立は、1974年9月2日(株式会社ユニクロの前身であるサンロード株式会社の設立日)で、株式会社ファーストリテイリングの完全子会社です。
ユニクロは、あらゆる人が良いカジュアルを着られるようにする新しい日本の企業です。
ユニクロ(UNIQLO)というブランド名は、「ユニーク・クロージング・ウェアハウス(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)」を略したものです。「ユニーク(独自の)」「クロージング(衣類)」「ウェアハウス(倉庫)」。『ほかでは買うことのできない良いカジュアルファッションを、お客様が自由に選び買うことができる』ブランドという意味です。
品質・安全基準の徹底
ユニクロは独自の「グローバル品質・安全基準」を設け、品質・安全管理を徹底しています。この基準は、各国や地域の要求水準より厳しいレベルで設定され、ユニクロの生産担当役員をトップとする「品質確定委員会」で決定されています。生産部は取引先工場と連携しながら、これらの基準を全商品に適用しています。
https://www.uniqlo.com/jp/
UNIQLOの品質やこだわりについて

ユニクロの製品品質に対するこだわりについてあまり知らないのではないでしょうか。
定番商品の品質改良
パーカーやジーンズなど定番化している商品に対して時代のトレンドに合わせて少しずつ形を変えたり毎年品質改良されています。
ハイブランドと同じ生地を使用
ユニクロのデニムは、ジーンズ生地製造メーカーで有名な日本のカイハラと協業しています。カイハラは、リーバイスなど老舗ジーンズメーカーやピエールカルダンなどのハイブランドがデニム生地の製造を発注しています。
カイハラデニムが世界で選ばれる理由
国内No.1から、世界トップメーカーへ
http://www.kaihara-denim.com/product/
カイハラデニムの国内シェアは約50%。街中で見かけるジーンズの2本に1本は、カイハラが製造したデニム生地を使用している計算になります。
海外展開にも早くから力を入れており、1960年代から中東に絣生地を輸出。長年にわたり培ってきたグローバルな感覚を生かし、現在ではデニム生地を約30カ国に輸出するなど世界シェアの拡大をつづけています。
また、有名デニムメーカーを筆頭に、ハイブランドからファストファッションブランドまで幅広く生地を供給しており、デニムのトップブランドとして世界から認められています。
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